昔からのホンモノのオーディオマニアさんたち、LPを聴くときの儀式を思い出してみ、、、
まずLPがターンテーブルの上で回っていると、、、そこにもうシリコングリースが抜けてスムーズに以後家内アームリフターを、息を殺して操作しカートリッジをLPに落とす。
スピーカーからは「バリバリドスッ」と音が出る。針がLPの溝をとらえたノイズだ。
その後数秒「バリバリザーザー」と針が無音溝をトレースする音が聴こえる、まさにノイジーで気が滅入る。
LPがロックだったら良いよ。いきなりエレキがジャーンとなって、一瞬トレースノイズを忘れさせる。
もしこれがセミクラシックのペールギュント組曲だったらどうよ。レコード針トレース音の「ザーザー」の中から、控えめに第一楽章「朝」が聴こえてくる。
音楽とともに盛大に針音が耳を刺す。同じペールギュントの「ソルベーグの歌」なんかもっと悲劇だ。針音ノイズと歌声がミックスされてしまって、
これがいわゆる「ハイクラス」オーディオってやつか、、、、あーん? こりゃだダメだよ、ウーファーがフラフラする以前に、こんなものオーディオとは笑止。
教会などのホールで合唱隊がモーツアルトのアヴェ・ヴェルム・コルプスを合唱するとする。
合唱が始まる前に会場で誰かが咳ばらいをする。それもアナログじゃ針音に消されてわからない。
同じ音源をCDで買い直して会場のザワザワが良く分かった。なんのかんの文句を言っても、もう針音バリバリのアナログは沢山、、、もう勘弁して。
やっぱり今更、針音ザーザーのアナログには戻れないよ。
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