アキュフェーズが音が悪い(とされる)理由


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001 2024/10/01(火) 11:54:54 ID:1J7l3swWRI
近頃よく、日本を代表するリファレンス・オーディオメーカーであるアキュフェーズ
の製品が「値段が高いくせに大して音が良くない」などと酷評されているのを目にする。

なぜそんなことが言われてるのかを議論サイトなどで調べてみても、
これといったほど溜飲が下がるような結論が見つからなかったが、
どうやら「これが真の理由らしい」というのを発見したので書き留めておく。

高級オーディオは80年代ごろまで、高能率のスピーカーを低出力のアンプで駆動するのが
主流だったのが、90年代以降に、低能率のスピーカーを高出力のアンプで駆動する方向へと
一気にシフトした。アキュフェーズも90年代以降に普及したタイプの新世代のスピーカーを
駆動するためにアンプ開発などを最適化させて来た一方、80年代以前の主流だった高能率な
スピーカーなどにそういったアンプを合わせたりすると、非常なミスマッチングを引き起こす。

「音が良くない」などと評されているのはそういった場合で、
アヴァロン、ウィルソンオーディオ、ディナウディオなどの、90年代以降に開発された
低能率タイプの高級スピーカーと合わせると、最高の性能を発揮できるようになっているのである。

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002 2024/10/01(火) 12:13:45 ID:1J7l3swWRI
特筆すべきなのは、数十年来の百戦錬磨のオーディオマニアですらもが、
そのような事実関係を知らずに、大金をかけて高能率のヴィンテージスピーカーに
近年のアキュフェーズを合わせてみて失敗するような真似を繰り返していること。

なんなら、一からオーディオ機器を修理や自作してかかってるような、
プロのエンジニア級のマニアですら、知らない場合には知らない。
そもそも90年代以降に流行った低能率タイプの高級スピーカーなんか
使ったことも無かったりするせいで、比較視聴したような経験自体がないから。

そういうスピーカーは、まずホーン式ではないし、ユニットが大口径でもない、
完全に単体の製品として完成されているものばかりなので、色々と調整したり
改造したりチャンデバ駆動して遊んだりする趣味性にも欠けていて、それ以前の
スピーカーを愛好するようなマニアは見向きもしないで来た場合が多い。

しかし、そういうスピーカーのほうが高信頼で動作が安定しているし、
大出力のアンプで駆動すれば超高解像度の音が出せるなどの理由があって、
世界中のモニタースピーカーなどもまたそういうタイプに鞍替えして行った。

そういうプロ需要もあるので、アキュフェーズなども昔ながらの高能率な
スピーカーなどより、そちらへのマッチングを優先させて行かなければならなかった。
まさかだからといってヴィンテージなスピーカーに余計に合わなくなるなんてことは
思いもよらないで来たのかもしれないが、事実そうなってるのだから仕方がない。

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003 2024/10/01(火) 12:29:00 ID:1J7l3swWRI
ヴィンテージの、特にホーン式のスピーカーには能率(感度)が非常に高いものが多く、
同時代の真空管式や、低出力で高発熱だがその範疇で高音質なA級トランジスタ式の
アンプなどを合わせれば、非常にいい音が大音量で出せるという点で評価が高い。

しかし、そういうスピーカーは調整も大変だし、振動板が大口径なうえに、軽量さ
を期した紙製だったりするせいで、湿気で一気に音質が落ちるような問題も生ずる。

それもまた味わい、所有者の腕の見せ所だなどと意気込んで、ずっとそういうシステムを
愛好し続けているようなマニアがベテランには多いので、ベテランほどアキュフェーズの
最新型アンプなどは音が悪くなったように感じる上、その真因も分からない事態に陥っている。

90年代以降の低能率なスピーカーに高出力なアンプを合わせて満足してるような側も、
そういうヴィンテージ級まではまともに扱ってみた試しがなく、そちらの事情もよく
分からないままでいたりするせいで、ジェネレーションギャップが放置状態になってるんだ。

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004 2024/10/01(火) 12:49:33 ID:1J7l3swWRI
90年代以降に普及した低能率タイプの高級スピーカーは、
そのほとんどが海外メーカー製であるために、
日本のマニアには特になじみが薄いというのもある。

DIATONEも実質破綻し、YAMAHAもモニタースピーカー需要をB&Wなどに
ゴッソリ奪われて、国産のスピーカーが低迷に追い込まれたのが90年代。

なおかつ、低能率タイプのスピーカーはユニットが小口径であることからも、
製品全体の家具としてのデザイン性がより問われるため、その面で
デザインの悪さに定評のある日本メーカーが劣勢に立たされたのみならず、
大してデザイン性に興味がない日本のマニアたちからの興味も軒並み失われて今に至る。

キリンみたいに盾に細長い超トールボーイタイプのものも多く、
こんなものを日本で使ってたら地震一つでオシャカになりかねない
とかいった理由で、まったく普及しなかったのもあるだろう。
そしてもちろんIT革命のせいで、オーディオ文化全般が停滞したのもある。

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005 2024/10/01(火) 16:42:31 ID:llQILOueyI
サムネで葬式かなんかだと思った

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